クロハナノミ基亜種 / Mordella brachyura brachyura Mulsant, 1856
体長 4~8㎜
分布 北海道、本州
食草・寄生植物
成虫出現期 6~8月
原色日本昆虫図鑑のクロハナノミの説明では、ブナ帯から亜高山帯にかけて分布するとありますが、撮影場所や、WEBで見かける撮影場所は平地のものばかりです。写真の同定にも誤りがあると思います。
WEB上では以下のものが見つかりましたが、最近の情報あれば、ご指摘いただければ幸甚です。
甲虫ニュース COLEOPTERISTS’ NEWS
日本産ハナノミ科ハナノミ族概説 8 高 桑 正 敏
では次のように説明されています。
以下、引用
ク ロハナ ノ ミ Mordelta brachgura brachllura MuLsANT, l 856
MULsANT, 1856, Hist. Nat d. Coleopt de France, Lon9iPedeS, P 50.
本種に対しかってはM aculeateの名が使われてきた. とくに次種との間できわめてわかりづらく, またい ちおう本種に当てるしかない個体にはかなりの形態変化があり, 大陸産のものを含めて再検討を要する. 体は
丸みが強く, 体長5~6.5 mm前後.野村(l958) によれば,体毛は紫褐色の光沢を帯び, 小あごひげ第 2節
2 6 は幅の約1.9 倍,末端節は前縁が内縁よりやや長い直角三角形状, ≠フ第 節は幅の2.倍程度 触角は5節以降各節が幅の1.2~1.3 倍の長さ,内縁はあまり丸くならず, 鞘翅各端は丸まり, 尾節板はやや細く, 尾節の2~2.3 倍. 四国以西の日本各地から記録されているが, 野村(1958)によれば「北海道では普通に産し, 本州では高地に分布しているが, 産地によって変異がある」 ということから, 低地部のものは他種である可能性が強い. 野村(l958) における西限記録は鳥取県大山である.
分布: 北海道,本州, 四国;樺太,台湾, 旧北区 [タイプ産地].
野村(1958) は日本の種を brachyura に充てるとともに, 日本周辺のものを3 亜種に区分した. 日本産は次の 2 亜種.
Subsp brachyura s. str.
分布: 北海道,本州; 樺太,台湾,旧北区 [タイプ産地].
Subsp akage NoMURA
Mordeua(s. str) brachyura akage NoMURA, 1958, TOho-Gakuho, Tokyo, (7): 5, 18, 24.
体毛は強い赤紫色の光沢があることでタイプ亜種と区別される. タイプ標本列は「北海道?, 7月21日」 の
l4 個体で具体的な地名は明らかでないが, 検視標本として旭川と芦別産の各l 個体が記録されている.
分布: 北海道 (旭川, 芦別).