ロートルの世代なら誰でも知っている映画。けれど、最近の若い方にはピンと来ないかもしれない。

原作は1952年ジョン・スタインベックの East of Eden。
そもそも、「エデンの東」は旧約聖書の中にある、アダムとイブの子にカインとアベルの兄弟がいて、カインは農夫、アベルは羊飼いだった。
旧約聖書では、カインは神が、アベルからの供物のみ尊ぶ事に嫉妬して、カインがアベルを殺し、神は怒って、カインを楽園であるエデンの東へ追放する話です。

映画のストーリーはWikipediaをご覧ください。

余談ながら、この手の映画は「初恋の味はかわっていく」でお伝えしました東急文化会館で何度か、半分眠りつつ見た記憶があります。そして「GO OUT」でハッとするのです。(すいません、映画の中身を知らないと訳解らないですよね・・・)

もちろん、ジェームス・ディーンが素晴らしい演技である事は間違いないわけで、そのため、当時のロートルはLEVI’Sのジーンズ、オレンジラベル、もちろん、体型的には無理があるのですが、愛用しておりました。
また、恋する少女であるジェリー・ハリスが瞬きもせずに、ディーンを凝視する目・・なんて、良かった。
さらに、その少女は兄の婚約者という設定も、切なさがありました。
初恋の味を探し求めていたロートルには、羨望する部分でもありました。

厳格な父と兄、別れた妻、ジェームス・ディーンの母が娼家のマダム・・という設定の中で、兄は、自分が汚れた者、つまりは娼婦の子である事実に絶望し、ヨーロッパ戦線へ志願するのですが、この辺りは、如何せん、キリスト教でないロートルには、なにもそこまで・・・と当時は思ったのですが、そこに、この作品の重さがあります。
むしろ、当時のロートルは、その傷つきやすさに、感動というか、やりきれないものを感じておりました。

おそらく、当時の高校生レベルとしては、ジェームス・ディーンの格好良さを差し引いても、何か感じるものがあったと思います。

たとえば、神の問題、肉親や愛の問題など、自分とは関係ないようで、なんとなく関係あるような、そんな感覚です。

文章が下手でうまく表現できていないのですが、なにも、1952年当時が厳格であり・・・という意味で感動しているのではありません。

自分が知る限りの歴史では、周りは、もっと悲惨で、もっといい加減で、めちゃくちゃな時代、厳格とはほど遠い時代、その直後の映画という事実です。

そこに、この映画の厳格な父と兄の存在の意味合いの深さがあり、更には、その中でのジェームス・ディーンが光り輝くという意味です。文章力あれば、もっと書きたいのですが、個人的な防備録としては十分です。

今の高校生がこの映画をどう見るか全く見当もつきませんが、当時のロートルは「GO OUT」を「旅立ち」と勝手に解釈し、それにはLEVI’Sのジーンズが必要だったわけです。

2014年7月1日中津川渓谷

IMGP8766