マツノマダラカミキリ / Monochamus (Monochamus) alternatus endai Makiharam2004


体長 14~27㎜
分布 本州(青森県日本海側南部以南、岩手県中部以南)、伊豆諸島、小笠原諸島(父島、母島)、佐渡、四国、沖ノ島(高知県)、九州、対馬、壱岐、平戸島、五島列島(中通島、福江島)、天草諸島、甑島列島、大隅諸島(硫黄島)、種子島、屋久島、トカラ列島(口之島、中之島)、奄美諸島(奄美大島、加計呂麻島、沖永良部島)、沖縄島、宮古島など
食草・寄生植物等 アカマツ、クロマツ、リュウキュウマツなどのマツ科、モミ属、トウヒ属、まれにカラマツ(カラマツ属)などのマツ科
成虫出現期 5~10月
槇原先生により2004年に2亜種となったもの。
このカミキリムシは、日本でもっとも重要な森林害虫とされています。ただし、カミキリムシ自体が直接の原因ではなく、この虫が媒介するマツノザイセンチュウによってマツ類が枯死するため、結果として害虫とみなされているのです。
対策として殺虫剤の空中散布が行われるようになりましたが、天敵も減少するため、木材内部で卵から成虫まで生き残る割合はあまり変わらなかったといいます(参考:『カミキリムシの生態』北隆館)。マツ類を守るための空中散布は、人間や野生動物を含む多様な生態系に及ぶ悪影響よりも、本当に優先されるべきものなのでしょうか。
参考になります:松くい虫防除の農薬空中散布は本当に必要か
一方、サビマダラオオホソカタムシを利用したマツノマダラカミキリ防除技術の開発などもあり、個人的には期待するところです。
ところで、 サビマダラオオホソカタムシは、姉妹サイト、虫のいる風景:サビマダラオオホソカタムシで紹介しています。
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