ヒトオビアラゲカミキリは、日本に分布するカミキリムシ科アラゲカミキリ族の一種です。上翅に一本の暗色帯があり、体表に粗い立毛が生えているのが特徴とされています。広葉樹や蔓植物の枯枝などによく見られます。




基本情報
| 体長 | 5.5~9㎜ |
| 分布 | 北海道、本州、伊豆諸島(大島)、隠岐、四国、九州、対馬、種子島、屋久島;千島列島 |
| 食草・寄生植物等 | ヤナギ類、オニグルミ、イヌシデ、ヤブニッケイ、サンショウ、フジ |
| 成虫出現期 | 4~7月 |
観察と撮影後記
ヒトオビアラゲカミキリは、寄生植物内で秋に羽化した後、そのまま越冬して翌年に新成虫として脱出する生態を持ちます。和名は、上翅に1つある帯と、体表の荒い毛に由来すると考えられます。枯枝に潜む姿がしばしば観察されますが、その微小さと保護色により、肉眼で発見することは容易ではありません。
学名について
ヒトオビアラゲカミキリ/ Rhopaloscelis unifasciatus Blessig,1873
1. 属名: Rhopaloscelis (ロパロスケリス)
ギリシャ語の「rhopalon(ῥόπαλον:棍棒)」と「skelis(σκέλος:脚、腿節)」の合成語です。本属の腿節(特に前脚や中脚)が棍棒状に太くなっている形態的特徴に由来します。
2. 種小名: unifasciatus (ユニファスキアトゥス)
ラテン語の「unus(1つの)」と「fasciatus(帯のある、束ねられた)」の合成語です。上翅に1本の暗色の横帯がある本種の色彩パターンを直接的に表現しています。なお、本種は日本を含む分布域において指名亜種とされています。
3. 命名者と年号: Blessig, 1873
命名者:Constantin Blessig(コンスタンティン・ブレッヒ)。19世紀のロシアの昆虫学者。記載文献: “Zur Kenntniss der Käferfauna Süd-Ost-Sibiriens insbesondere des Amur-Landes. Longicornia.” Horae Societatis Entomologicae Rossicae, 9: 161–260. (1873)
和名の由来
上翅にある「1本の横帯(ヒトオビ)」と、体表を覆う「粗い立毛(アラゲ)」を持つカミキリムシであることに由来します。。
ヒトオビアラゲカミキリ属
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