ハンノアオカミキリは、日本に分布するカミキリムシ科トホシカミキリ族の一種です。金属光沢のある緑色の体色と鞘翅の黒い斑紋が特徴とされています。山地の林道など、カバノキ科のハンノキ類が見られる環境でよく観察されます。


基本情報
| 体長 | 11~17㎜ |
| 分布 | 北海道、利尻島、本州(近畿以東)、佐渡:千島列島 |
| 食草・寄生植物等 | 各種広葉樹 |
| 成虫出現期 | 5~8月 |
観察と撮影後記
ハンノアオカミキリは、フトカミキリ亜科シラホシカミキリ族に分類され、金属光沢のある緑色の外見が特徴的な種です。上翅の黒色紋は3対。成虫はオヒョウ、シナノキ、トチノキなど後食する姿が確認されます。薄暗い森の中では違和感を覚えるほどの金属光沢です。
学名について
ハンノアオカミキリ / Eutetrapha chrysochloris chrysochloris (Bates,1879)
1. 属名: Eutetrapha (エウテトラファ)
ギリシャ語の「eu(εὖ:良い、真の)」と「tetrapha(tetra:4つの、phos:光、あるいは斑紋の意を内包する語根)」の合成語に由来すると考えられます。本属の多くの種が明瞭な斑紋を持つ形態的特徴を示唆しています。
2. 種小名: chrysochloris (クリソクロリス)
ギリシャ語で「chrysos(χρυσός:金、黄金色の)」と「chloros(χλωρός:緑色、淡緑色の)」の合成語です。本種の体表が放つ、黄金色を帯びた金属的な緑色の光沢を的確に表現しています。
4. 亜種名: chrysochloris (クリソクロリス)
本種は日本(北海道、本州、四国、九州)に分布する個体群が基亜種(指名亜種)とされており、種小名と亜種名が重なります。
5. 命名者と年号: (Bates, 1879)
命名者: Henry Walter Bates(ヘンリー・ウォルター・ベイツ)。19世紀のイギリスの博物学者です。記載文献: “New Genera and Species of Longicorn Coleoptera from Japan.” The Annals and Magazine of Natural History, (Series 5) Volume 4: 463–465. (1879)
和名の由来
寄主植物である「ハンノキ(榛の木)」と、その「青(緑色)」い体色に由来します。
体長 11~17㎜
分布 北海道、利尻島、本州(近畿以東)、佐渡:千島列島
食草・寄生植物等 オヒョウやシナノキ、トチノキ
成虫出現期 5~8月
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