タテスジゴマフカミキリ / Mesosa (Aphelocnemia) senilis Bates,1884

タテスジゴマフカミキリは、日本に分布するカミキリムシ科ゴマフカミキリ族の一種です。前胸にある明瞭な縦筋が特徴とされています。ブナ類やシデ類など各種広葉樹の枯死木や伐採木で見られます。

タテスジゴマフカミキリ、自然写真、生態

2015年7月 山梨県北都留郡
タテスジゴマフカミキリ、自然写真、生態2
タテスジゴマフカミキリ、自然写真、生態3
2019年8月 山梨県北都留郡
タテスジゴマフカミキリ、自然写真、生態4
2018年5月 山梨県北都留郡

基本情報

体長8.3~14.7㎜
分布国後島、北海道、奥尻島、本州、四国、九州
食草・寄生植物等ブナ類、シデ類など各種広葉樹
成虫出現期5~10月

観察と撮影後記

タテスジゴマフカミキリは、日本に分布するカミキリムシ科ゴマフカミキリ族の一種で、前胸にある4本の明瞭な縦筋が大きな特徴です。平地から山地のブナ類やシデ類などの各種広葉樹の伐採木で見られますが、実際は動きが早く、最初は動画で撮影を行いました。

学名について

タテスジゴマフカミキリ(Mesosa (Aphelocnemia) senilis Bates, 1884)

1. 属名: Mesosa (メソサ)

ギリシャ語の「mesos(μέσος)」を語源とし、「真ん中の」「中間の」を意味します。これは、本属が分類学的に他の近縁属の中間的な形質を有することに由来すると考えられています。

2.亜属名: Aphelocnemia (アフェロクネミア)

ギリシャ語の「apheles(ἀφελής:単純な、滑らかな)」と「kneme(κνήμη:脚、脛節)」の合成語です。脚(特に脛節)の形態的特徴を指しています。

3. 種小名: senilis (セニリス)

ラテン語で「老いた」「老人のような(senile)」という意味の形容詞です。本種の体表を覆う灰白色の微毛が、老人の白髪のように見えることに由来します。活発な動きを知らなければ合点がいく名前に思えます。なお、本種は日本に分布するものが基亜種(指名亜種)とされています。

4. 命名者と年号(Bates, 1884)

命名者: Henry Walter Bates(ヘンリー・ウォルター・ベイツ)年号: 1884年 記載文献: Bates, H. W. (1884) “Longicorn beetles of Japan. Additions, chiefly from the Island of Kiushiu, together with descriptions of new genera and species from Central and Northern Japan.” The Journal of the Linnean Society of London. Zoology, Vol. 18, Issue 106, pp. 205–262. (本種の記載は p. 245)

和名の由来

前胸背板にある明瞭な「縦条(タテスジ)」が、他のゴマフカミキリ類との識別点として顕著であることに由来します。

2018年5月 山梨県北都留郡
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