オオトラカミキリ / Xylotrechus villioni(Villard, 1892)


2007年9月9日 神奈川県相模原市

体長は21~27ミリ程度。
トラカミキリの中では、一番人気があり、私にとっては高嶺の花のカミキリです。
幻のカミキリのように思えるものの、食害にあった木は簡単に見つかるので、その「もどかしさ」は、いつも感じておりました。
どのカミキリも生態が分かれば、採集されやすくなるのですが、そうなる前から、よくお名前を耳にする虫屋に聞くと、「持ってるよ」と言われるカミキリムシの一つです。

採集時期が夏の虫の終わり、関東辺りでは8月のお盆明け辺りから9月という、シーズン最後のカミキリでもあり、その時期になると、富士山まで出かけたものでした。富士山で、花に来た・・・という話で、それなら自分にも・・なんて、思いまして・・もちろん、その姿を見る事は一度もありません。それでも花に来たオオトラの写真・・・撮ってみたいものです。

写真の通り、前胸背板が大きく、その結果、頭部が小さくなって、見れば見るほど、独特なイメージがあり、その色彩は、まさに「虎」にふさわしい感じを受けます。トラカミキリには「オオ」とか「コ」とか接頭語が着く場合がありますが、まさにこれは「オオ」に相応しいトラカミキリです。

北海道から九州まで「広く、浅く」分布するので、珍品であり続ける事が出来るのでしょう。全国各地のオオトラをコレクションするのも面白いのかもしれませんが、写真だと余り意味ないでしょうね・・
寄生植物はモミやマツ科です。そのため、出てきたオオトラは「ヤニ」に打ち勝った強い「虎」カミキリとういう事になります。