ウスイロトラカミキリは、日本に分布するカミキリムシ科トラカミキリ族、トラカミキリ属の一種です。 他のトラカミキリ類と比べて出現時期が長い点が特徴とされています。全体に淡い黄褐色の微毛を纏い、上品な色彩を放ちます。クリやクヌギなどの広葉樹の伐採木や、それらが残る林縁の土場などに、局地的に生息します。


基本情報
スクロールできます
| 体長 | 10.0~19.3㎜ |
| 分布 | 北海道、奥尻島、本州、伊豆諸島(大島、三宅島、御蔵島、八丈島)、佐渡、隠岐、四国、九州、対馬、五島列島(宇久島)、下甑島 |
| 食草・寄生植物等 | 幼虫:各種広葉樹などの材の内部 成虫:材に集まる事は知られています。 |
| 成虫出現期 | 5~9月 |
観察と撮影後記
多くのトラカミキリが警告色を纏うなか、樹皮に溶け込むような色です。学名にある通り、せわしなく材の上を歩き回ります。撮影には制止するまで待つ必要があります。普通種であり、割と観察しやすいカミキリムシです。
学名について
1.属名:Xylotrechus(シロトレクス)
ウスイロトラカミキリ/ Xylotrechus cuneipennis (Kraatz, 1879)
語源はギリシャ語の「xylon(木)」+「trecho(走る者)」。
文字通り「木の上を走るもの」を意味し、材の上を俊敏に動き回るトラカミキリ属の生態を実に見事に言い表しています。
2.種小名:cuneipennis(クネイペンニス)
ラテン語の「cuneus(くさび形)」+「pennis(羽・鞘翅)」から成ります。「くさび形の翅(はね)を持つ」という意味で、本種のシュッとした上翅の形状を指しています。
3.命名者と年号:(Kraatz, 1879)
Gustav Kraatz:19世紀ドイツの昆虫学者。ドイツ昆虫学会の創設者の一人であり、日本を含む世界の甲虫を数多く記載しました。
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