タテジマホソハナカミキリ / Parastrangalis tenuicornis (Motschulsky, 1862)

タテジマホソハナカミキリは、日本に分布するカミキリムシ科ハナカミキリ族の一種です。夏季には山地の花を求めて飛来します。触角の白斑や後脚の長さが同定の指標となりますが、野外における近縁種との判別には注意を要します。

タテジマホソハナカミキリ、自然写真
2019年7月 山梨県北都留郡

基本情報

体長8.4~15.8㎜
分布北海道、本州、四国、九州
食草・寄生植物等ヤマザクラ
成虫出現期6~8月

ニンフホソハナカミキリとの区別は写真からでは無理があります。そのため「参考(似ている程度)」としてご覧いただければ幸甚です。形状の違いや撮影地に生息しないなど、明らかな誤りがありましたらコチラからご指摘いただければ幸いです。いただいたご意見を踏まえ、必要に応じて修正や掲載取り下げを行います。

観察と撮影後記

タテジマホソハナカミキリは、日本全国の山地から平地の森林に広く分布するハナカミキリです。触角の乳白色(第9~10)や後脚の長さから分類するそうですが、野外での同定は極めて難しいと思います。

本種はヤマザクラを寄主植物(ホスト)として発生し、7 月から 8 月の盛夏に活動のピークを迎えます 。特にノリウツギやリョウブといった夏季に開花する花上で観察されるそうですが、私はニンフホソハナカミキリとして観察していると思います。

学名について

タテジマホソハナカミキリ / Parastrangalis tenuicornis (Motschulsky, 1862)

1.属名:Parastrangalis(パラストランガリス)

この属名は、ギリシャ語を語源とする2つの言葉から成り立っています。

“para-” (παρά): 「〜のそばに」「〜に似た」を意味する接頭辞です。”Strangalis“: ホソハナカミキリ属を指します。つまり、属名全体で「ホソハナカミキリ属に近縁なもの」という意味になります。

また、本種は属名と同じ名称を持つ「タテジマホソハナカミキリ亜属 (Parastrangalis)」に分類されます。これは、属内において基準となる特徴を備えたグループであることを示しています。

2.種小名:tenuicornis(テヌイコルニス)

こちらはラテン語に由来します。

tenuis“: 「細い」「薄い」を意味します。”cornis”: 「角」あるいは昆虫の「触角」を意味します。本種の最大の特徴の一つである、細長い触角を強調した構成になっています。

なお、種小名と亜種名が重なる「指名亜種 (Parastrangalis tenuicornis tenuicornis)」という扱いは、国際動物命名規約(ICZN)に基づき、その種のタイプ標本(模式標本)が含まれる個体群であることを示しています。

3.命名者と年号:(Motschulsky, 1862)

Victor von Motschulsky: 19世紀のロシアの昆虫学者で、日本産の昆虫を数多く記載したことで知られています。記載文献:Motschulsky, V. (1862) Études Entomologiques 11: 20. (Catalogue des insectes reçus du Japon) 当初は Leptura 属として記載されたため、現在の属名と組み合わせる際は命名者と年号に括弧が付されます。

和名の由来

翅鞘(エリトラ)に黒色と黄褐色の縦の縞(縦条)模様を有する、ホソハナカミキリの仲間であることに由来する。

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