タケトラカミキリは、日本に分布するカミキリムシ科トラカミキリ族の一種です。黄色と黒のコントラストが美しい虎斑模様が特徴とされています。竹林のほか、建築材や竹製品から発生することでもよく知られています。

基本情報
| 体長 | 10.3~21.5㎜ |
| 分布 | 本州、伊豆諸島、佐渡、冠島、四国、九州、壱岐、対馬、五島列島、甑島列島、種子島、屋久島、奄美大島、沖縄諸島、八重山諸島 |
| 食草・寄生植物等 | メダケ、マダケ、アズマネザサなどのイネ科 |
| 成虫出現期 | 5~8月 |
観察と撮影後記
タケトラカミキリは、カミキリムシ科トラカミキリ族に分類され、黄色と黒の鮮やかな模様を持つ種です。本種は竹類をホストとして強く依存しており、野生の竹林だけでなく、加工された竹材からも出現するのが大きな特徴です。
写真は、ホームセンターで購入された「簾(すだれ)」から発生した個体と思われます。本種は乾燥した竹材の中で幼虫が育つため、製品化された後でも家屋内で羽化し、突如として姿を現すことがしばしばあります。
学名について
タケトラカミキリ / Chlorophorus annularis (Fabricius, 1787)
1. 属名: Chlorophorus(クロロフォルス)
この属名は、ギリシャ語の2つの言葉に由来しています。
“chloros” (χλωρος): 「緑色」または「黄緑色」を意味します。
“phoros” (-φορος): 「〜を持つ」「〜を運ぶ」を意味します。
全体として「緑色(または黄緑色)を帯びたもの」という意味を持ち、本属の多くの種が持つ色彩を反映しています。
2. 種小名: annularis(アンヌラーリス)
こちらはラテン語に由来します。
“annulus“: 「輪」「指輪」を意味します。
“-aris“: 性質を示す接尾辞です。
上翅に見られる「環状(輪っか状)の斑紋」を指しており、本種を識別する上での最大の特徴を的確に表現しています。
4. 命名者、Fabricius, 1787
命名者: Johan Christian Fabricius(ファブリキウス)年号: 1787年 記載文献: Mantissa insectorum sistens eorum species nuper detectas adiectis characteribus genericis, differentiis specificis, emendationibus, observationibus. Tom. I: 156.
和名の由来
「タケ(竹)」+「トラ(虎)」+「カミキリ」。ホストが竹類であること、および虎のような斑紋を持つトラカミキリ族であることに由来します。
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