スネケブカヒロコバネカミキリ / Merionoeda (Macromolorchus) hirsuta (Mitono et Nishimura, 1936)

スネケブカヒロコバネカミキリは、日本に分布するカミキリムシ科モモブトコバネカミキリ族の一種です。後肢の脛節に密生する房状の長い毛が最大の特徴です。

スネケブカヒロコバネカミキリ、自然写真 花上
2019年7月 山梨県南巨摩郡身延町

基本情報

体長10~14㎜
分布 本州(東北南部以西)、隠岐、四国、九州、対馬、屋久島
食草・寄生植物等ネムノキ
成虫出現期7~8月

観察と撮影後記

花粉玉をつけたマルハナバチに擬態した変わった容姿のカミキリムシ。温帯樹林帯に生息し、ノリウツギ・リョウブ・カラスザンショウ等の花に集まる。メスはネムノキの立枯れにも飛来し、そこに産卵する。「ブラシ」「ヒロコ」など、愛称で呼ばれます。300㎜でなんとか姿を捉える事ができました。雰囲気だけでも伝われば幸いです。

学名について

スネケブカヒロコバネカミキリ / Merionoeda (Macromolorchus) hirsuta (Mitono et Nishimura, 1936)

1. 属名・亜属名:Merionoeda (Macromolorchus)

属名 Merionoeda(メリオノエダ): ギリシャ語の “merion” (μηρίον)(腿、大腿部)と、”oeides” (-οειδής)(〜に似た、〜の形をした)の2語に由来します。これは、本属の多くの種が持つ「膨らんだ後肢腿節」の形態を指しています。

亜属名 Macromolorchus(マクロモロルクス): ギリシャ語の “makros” (μακρός)(長い、大きい)と、近縁の属名である “Molorchus“(モロルクス)を組み合わせたものです。

2. 種小名:hirsuta(ヒルスタ)

こちらはラテン語に由来します。

hirsuta“: ラテン語で 「毛深い」「多毛の」 という意味の形容詞(女性形)です。本種の最大の特徴である、後肢脛節の密生した毛を的確に表しています。

3. 命名者と年号:(Mitono et Nishimura, 1936)

命名者: 三戸野 武夫(Takeo Mitono)および 西村 正一(Shoichi Nishimura)記載文献: Mitono, T. & Nishimura, S. (1936) Description of a new genus and a new species of Longicorn Coleoptera from Japan. Mushi, 9(1): 33–37.Mushi (むし) [九州大学農学部昆虫学教室、福岡昆虫学会 発行]

和名の由来

形態的特徴を直説的に組み合わせた名称です。「スネ(脛節)」が「毛深い」こと、および「ヒロコバネ(広く短い上翅を持つ)」という族の共通特徴から命名されています。

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