シロオビチビカミキリは、日本に広く分布するカミキリムシ科フトカミキリ亜科シラホシサビカミキリ族の一種です。小型のカミキリムシで、鞘翅の中ほどに明瞭な白い横帯状の斑紋を持つことが外観上の指標となります。平地から山地の広葉樹林に生息します。


基本情報
| 体長 | 7.6~10.9㎜ |
| 分布 | 北海道、奥尻島、本州、佐渡、隠岐、四国、九州、対馬、五島列島(中通島、福江島)、下甑島、種子島、屋久島 |
| 食草・寄生植物等 | 各種広葉樹 |
| 成虫出現期 | 5~9月 |
観察と撮影後記
本種は非常に小型なため、林縁の枯れ枝や積まれた粗朶(そだ)を丹念に探すことで見つけます。観察時には、触角を後方に伸ばし、脚を縮めて木の芽が出ているかのように静止している姿がよく見られます。
この独特の姿勢は、止まり木の一部や樹皮の凹凸を真似ているようにも見えます。撮影の際も、この姿勢を維持したまま微動だにしないことが多く、周囲の環境に溶け込もうとする?性質がうかがえます。カメラを手にして初めてこのような姿に気づく事ができました。
学名について
シロオビチビカミキリ / Sybra (Sybrodiboma) subfasciata subfasciata (Bates, 1884)
1. 属名・亜属名:Sybra (シブラ) / Sybrodiboma (シブロディボマ)
属名 Sybra: 1865年にFrancis Polkinghorne Pascoeによって創設された属ですが、詳細な語源は不明とされています。
亜属名 Sybrodiboma: 既存の属名であるSybraと、近縁の属名Dibomaを組み合わせた合成語です。
2. 種小名:subfasciata (スブファスキアータ)
こちらはラテン語に由来します。
語源: 接頭辞の “sub-“(やや、わずかに、あるいは~の下の)と、”fasciata“(帯のある、帯状の紋様を持つ)の組み合わせから成ります。
3. 命名者と年号:(Bates, 1884)
命名者: Henry Walter Bates(ヘンリー・ウォルター・ベイツ)。19世紀に活躍したイギリスの博物学者です。記載文献: “Longicorn Beetles of Japan.” Journal of the Linnean Society of London. Zoology, 18(106): 205–262 (1884).
和名の由来
「シロオビ(白帯)」は鞘翅に見られる白い横帯状の紋様に由来し、「チビ(禿・小)」は本種の体長が極めて小さいことを示しています。これらを合わせ、白い帯を持つ小さなカミキリムシという意味で命名されています。
コメント