シラホシカミキリは、日本に広く分布するカミキリムシ科フトカミキリ亜科トホシカミキリ族の一種です。鞘翅に複数の白い紋(白星)が散在します。主に平地から山地の広葉樹林に生息します。


基本情報
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| 体長 | 7~13㎜ |
| 分布 | 北海道、礼文島、本州、佐渡、伊豆諸島(利島、新島)、隠岐、四国 、九州、対馬、種子島、屋久島;千島列島、樺太 |
| 食草・寄生植物等 | マツ科の針葉樹、各種広葉樹 |
| 成虫出現期 | 5~8月 |
観察と撮影後記
日中の明るい時間帯に活動し、リョウブやハルニレなどの葉を後食する様子が観察されます。日本には2亜種が分布し、伊豆諸島にイズシラホシカミキリがいます。
学名について
シラホシカミキリ / Glenea (Glenea) relicta relicta Pascoe, 1868
1. 属名・亜属名:Glenea (グレネア)
この属名はギリシャ語の「glene(γλήνη)」に由来します。
語源: 「眼球」「瞳孔」、あるいは「鏡」「輝くもの」といった意味を持ちます。
背景: カミキリムシの仲間のなかでも、複眼が大きく発達していることや、身体の色彩に由来するものと考えられます。
2. 種小名:relicta (レリクタ)
こちらはラテン語に由来します。
語源: 「relictus」で、「残された」「置き去りにされた」「生き残った」という意味の形容詞です。
背景: 命名当時の標本が、かつての広大な分布域の名残として採集されたのか、あるいは分類学的な意図によるものかは詳細は不明です。
3. 命名者と年号:Pascoe, 1868
命名者: Francis Polkinghorne Pascoe(フランシス・ポルキングホーン・パスコー)。19世紀に活躍したイギリスの昆虫学者で、世界中のカミキリムシを数多く記載しました。記載文献: Transactions of the Entomological Society of London(ロンドン昆虫学会紀要)にて記載。
和名の由来
「シラホシ(白星)」は、鞘翅に点在する複数の白い斑紋を「白い星」に見立てたことに由来します。
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