オヤマヒメハナカミキリは、日本に分布するカミキリムシ科ハナカミキリ族ハナカミキリ亜科フジヒメハナカミキリ属の一種です。主に山岳地帯のブナ林などの広葉樹林に生息します。

基本情報
| 体長 | 5.4~8.6㎜ |
| 分布 | 福島県南部、関東地方、中部地方 |
| 食草・寄生植物等 | 未知 |
| 成虫出現期 | 6~8月 |
注)ヒメハナカミキリ属(ピドニア)を写真のみで完全に同定することは、本来非常に困難です。本記事では図鑑の記述に加え、採集地や個体の雰囲気を総合して判断しておりますが、あくまで参考程度にご覧ください。もし明らかな誤りにお気づきでしたら、お手数ですが[こちらのメール]までご連絡いただけますと幸いです。ご協力に感謝いたします。
観察と撮影後記
山地帯上部の落葉広葉樹林から亜高山帯の針葉樹林帯に生息します。どこにでもいそうな感じのピドニアですが、陰性がつよく日向の花を好まないせいか、写真をとる立場としては案外、見つかり辛い印象です。
学名について
オヤマヒメハナカミキリ / Pidonia oyamae (Oyama, 1908)
属名:Pidonia(ピドニア)
ギリシャ語で「跳ねるもの」や「小さな」といったニュアンスを持ち、本属の小さく活発な性質を示唆しています。
種小名:oyamae(オヤマエ)
本種の最初の採集者である「小山氏(Mr. Oyama)」に対する献名です。ラテン語の文法に従い、人名の語尾を変化させています。
命名者と年号:(Oyama, 1908)
1908年に小山氏によって記載(発表)されました。
和名の由来
本種の和名「オヤマヒメハナカミキリ」は、発見・記載に貢献した小山氏(Oyama)の名を冠した「オヤマ」に、グループ名である「ヒメハナカミキリ」を組み合わせたものです。
明治時代の愛好家(採集家)である小山 彰(おやま あきら)氏が採集した個体を、当時の昆虫学の権威である松村 松年(まつむら しょうねん)博士に送ったところ、博士から「これは新種だ」という回答と共に、小山氏の名を冠した “oyamae” という種小名が提案されました。 本来なら松村博士が記載者になるはずでしたが、博士がなかなか論文として発表しなかったため、小山氏が自ら形態の記載を添えて1908年(明治41年)『昆虫世界』(第12巻 11号)に発表しました。その結果、学名上の命名者は小山氏(Oyama)となりました。
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