オニホソコバネカミキリ基亜種 / Necydalis gigantea gigantea Kano, 1933

オニホソコバネカミキリ 撮影 ギガンティア
2023年6月 長野県 撮影後、洞の中にお隠れになりました。

基本情報

 
食草・寄生植物等 ヤマグワ、ケヤキ、トチノキ、アズキナシ、ブナ、ミズナラ、コナラ、イヌガシ、イチイガシ、エゴノキ、カエデ類、ポプラなどの生木の白色腐食部
成虫出現期 6~8月

スクロールできます
体長19.8~36.0㎜
分布北海道、本州、四国、九州、対馬
食草・寄生植物等幼虫:主に広葉樹の「立ち枯れ」や「生木の腐朽部」クワ(桑)が最も有名ですが、トチノキ、ケヤキ、カエデ、ブナ、サクラ、エノキなどの完全に腐った材ではなく、ある程度硬さが残っている生木の白色腐食部。成虫になるまで2年〜3年
成虫:ノリウツギ、リョウブ、タラノキなどの白い花に集まり、蜜や花粉を後食。
成虫出現期6~8月

観察と撮影後記

かつて桑畑が広く分布していた時代には、有名な採集地において本種を比較的容易に確認することができました。しかし現在では、多くの自治体でレッドデータブック(RDB)において、絶滅危惧種または希少種として指定されています。

撮影を目的として、『新しい昆虫採集案内』(京浜昆虫同好会)を参照したところ、奥鬼怒・裏日光・武尊山の3地域が本種の分布地として紹介されていました。これらの地域を訪れましたが、過去と比較すると生息状況は大きく変化している印象を受けます。

その後、追加情報として生息の可能性がある地点を教示いただき、幸い撮影記録を得ることができました。こころから感謝いたします。

将来的には、訪花個体の撮影記録も得たいと考えています。

学名について

属名:Necydalis(ネキダリス)


古代ギリシャ語の「nekydalos」に由来します。

  • 原義は「カイコの幼虫」を指す語であり、近代分類学の父・リンネが本属を創設した際に採用しました。
  • 日本では、属名に基づき「ネキ」という略称で呼ばれることがあります。

種小名:gigantea(ギガンテア)


ラテン語で「巨大な(giganteus)」を意味します。

  • 本種はホソコバネカミキリ属の中でも最大級に属し、体長は30~40mmに達します。
  • 和名の「オニ」は、その大型で頑健な体形に由来すると考えられます。

命名者と年:Kano, 1933


本種は、日本の昆虫学者・鹿野忠雄(かの ただお)博士により、1933年に新種として記載されました。

出版物

Amazonから出版しました。電子書籍とPaperback(紙)があります。年内に改訂版がでます。

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