ニュウホウホソハナカミキリは、日本に分布するカミキリムシ科ハナカミキリ族の一種です。上翅にある淡黄褐色の斑紋と、細長く繊細な体型が特徴とされています。ブナ帯などの山地に生息し、夏場にノリウツギなどの花によく見られます。



基本情報
| 体長 | 8~12㎜ |
| 分布 | 本州、四国、九州 |
| 食草・寄生植物等 | モミ、アカマツ、タンナサワフタギ |
| 成虫出現期 | 6~8月 |
学名について
ニュウホウホソハナカミキリ / Parastrangalia lesnei (Pic, 1901)
1. 属名: Parastrangalia (パラストランガリア)
ギリシャ語の「para(παρά:~のそばに、似た)」と、既存の属名である「Strangalia(ストランガリア)」の合成語です。Strangalia 属に近縁であり、形態的に類似していることに由来します。なお、Strangalia 自体はギリシャ語の「strangos(στραγξ:絞られた、細い)」を語源とし、その細長い体型を指しています。
2. 種小名: lesnei (レスネイ)
フランスの昆虫学者であり、パリ自然史博物館のキュレーターを務めた Pierre Lesne(ピエール・レスネ) への献名です。彼は甲虫類、特にナガシンクイムシ科やカミキリムシ科の研究において多大な功績を残しました。
3. 命名者と年号: (Pic, 1901)
命名者:Maurice Pic(モーリス・ピック)。生涯にわたり数万種もの甲虫を記載したフランスの著名な昆虫学者です。記載文献: “Notes diverses et diagnoses (Suite).” L’Échange, Revue Linnéenne, 17: 57–59. (1901) ※当初は Strangalia 属として記載されたため、現在の分類(Parastrangalia 属)では命名者名が括弧で括られます。
和名の由来
和名の「ニュウホウ(女峰)」は、栃木県の日光連山の一つである女峰山(にょほうさん)に由来します。本種が日光付近で採集・確認されたことからこの名がつきましたと思われます。

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