ヌバタマハナカミキリ / Judolidia bangi (Pic, 1901)

ヌバタマハナカミキリは、日本に分布するカミキリムシ科ハナカミキリ族の一種です。全身が漆黒であることが特徴とされています。林床の下草、花(クリ)、飛翔中のものが観察されます。

ヌバタマハナカミキリ、自然写真1
ヌバタマハナカミキリ、自然写真2
2018年7月 山梨県北都留郡
ヌバタマハナカミキリ、自然写真 クリの花
2019年7月 山梨県北都留郡 栗の花
ヌバタマハナカミキリ、自然写真3
2020年7月 山梨県北都留郡
ヌバタマハナカミキリ、自然写真4
2021年7月 山梨県北都留郡

基本情報

体長9.5~14.9㎜
分布本州
食草・寄生植物等カラマツ、アカマツ、トネリコ
成虫出現期5~8月

観察と撮影後記

ヌバタマハナカミキリは、ハナカミキリ族に属する全身漆黒の種です。極東ロシアに生息する近縁種は地中に産卵することが知られていますが、日本国内における生活史の詳細は未解明な点が多く残されています。撮影までは珍しい印象でしたが、撮影を行うようになってから良く見かけるようになりました。特に林床の下草でよく見かけます。下草上での動きは少ないものの、一旦、地面に下りると素早く動き回るようになります。

学名について

ヌバタマハナカミキリ / Judolidia bangi (Pic, 1901)

1.属名: Judolidia (ユドリディア)

近縁な属である Judolia(ジュドリア)属に、ギリシャ語由来の接尾辞「-idia(〜に似たもの、小さなもの)」を組み合わせたものです。分類学的に Judolia 属に近い形質を持つことを示唆しています。

2.種小名: bangi (バンギ)

ドイツの昆虫商・昆虫学者である Andreas Bang-Haas(アンドレアス・バング=ハース)への献名です。

3.命名者と年号: (Pic, 1901)

命名者:Maurice Pic(モーリス・ピック)。生涯で3,000報以上の論文を発表し、膨大な数の甲虫を記載したフランスの昆虫学者です。記載文献:Pic, M. (1901) “Notes diverses et diagnoses.” L’Échange, Revue Linnéenne, 17: 9–12.

※当初は Leptura 属として記載されたため、現在の属名と組み合わせる際は命名者と年号に括弧が付されます。

和名の由来

和名の「ヌバタマ(奴羽玉・野干玉)」は、アヤメ科のヒオウギの種子の古称です。この種子が真っ黒で強い光沢を持つことから、本種の漆黒で艶のある体色を例えて名付けられました。

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