クロルリハナカミキリは、日本に分布するカミキリムシ科ハナカミキリ亜科に属する一種です。全体に黒色を基調とし、金属光沢を帯びた暗青色~青緑色を呈する点が識別上の特徴とされています。主に山地帯の広葉樹林環境に生息し、成虫は花上で観察されます。


基本情報
| 体長 | 8.1 ~11.4㎜ |
| 分布 | 北海道、本州、佐渡、四国、九州 |
| 食草・寄生植物等 | イヌエンジュ |
| 成虫出現期 | 6~8月 |
観察と撮影後記
本種は体色が暗色で金属光沢を帯びるため、近縁種との区別が問題となることがあります。特にミヤマクロハナカミキリ(Anoplodera (Anoploderomorpha) excavata)との識別は、静止画像や動画のみでは判断が難しい場合があります。
本記事の掲載個体については、形態的特徴および撮影地の分布情報を踏まえて同定しておりますが、「参考(似ている程度)」としてご覧いただければ幸いです。明らかな誤認や形態的相違が確認された場合は、ご指摘をお願い申し上げます。いただいた情報を基に、必要に応じて修正または掲載の取り下げを行います。
学名について
クロルリハナカミキリ/ Anoplodera (Anoploderomorpha) monticola (Nakane, 1955)
1. 属名:Anoplodera(アノプロデラ)
ギリシャ語の「anoplos(武器を持たない、無防備な)」と「dere(首、前胸背板)」に由来します。
2.亜属名:Anoploderomorpha(アノプロデロモルファ)
属名の「Anoplodera」に、ギリシャ語で「姿、形」を意味する「morphe」を組み合わせたもので、「Anoplodera属に似た姿のもの」という意味を持ちます。
語源の詳細については文献上で明確に説明された記録は確認できません。
3.種小名:monticola(モンティコラ)
ラテン語の「mons(山)」と「cola(住人、住む者)」から成る合成語で、「山地に住むもの」を意味します。本種の生息環境を反映した命名です。
4.命名者と年号:(Nakane, 1955)
日本の昆虫学者、中根猛彦博士によって1955年に記載されました。記載文献:Nakane, T. (1955) “Scientific Reports of the Saikyo University (Natural Science)”, Vol. 2, No. 1
和名の由来
「クロルリ」は体色に由来する名称で、黒色を基調としつつ瑠璃色様の光沢を帯びる外観を表現したものと推定されます。
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