クリストフコトラカミキリは、日本に分布するカミキリムシ科フトカミキリ亜科 トラカミキリ族に属する一種です。黒色の地色に黄色斑紋を備えるトラカミキリ類の一種で、局所的に発生することが知られています。主に広葉樹材の集積地や伐採木周辺で見られ、貯木場などで多数確認されることがあります。



2017年5月11日 山梨県南都留郡鳴沢村
基本情報
| 体長 | 10.6~17.6㎜ |
| 分布 | 本州、九州 |
| 食草・寄生植物等 | クヌギ、コラナ、クリなど |
| 成虫出現期 | 3~6月 |
観察と撮影後記
本種は局所的に発生する傾向がある種として知られています。貯木場において確認した際には、複数個体が材上を歩行している状況が観察されました。発生条件が整うと、限られた範囲内で個体数が多くなる場合があると考えられます。
2022年には東京都町田市においても確認しました。材上で活動する個体を撮影しています。
本種はコトラカミキリと棲み分けをするとされることがありますが、福島県の貯木場では両種が同所的に確認されました。貯木場では広域から材が集積されるため、発生源の違いが影響している可能性も考えられますが、明確な検証例は多くありません。
富士周辺では記録が少ないとされていますが、広場脇に放置された材で一頭が見られたので、掲載します。
学名について
クリストフコトラカミキリ/ Plaginotus christophi (Kraatz, 1879)
1. 属名:Plaginotus (プラギノトゥス)
ギリシャ語の「plagios(斜めの)」と「noton(背、背中)」に由来する。これはトラカミキリ族特有の上翅にある斜めの斑紋パターンを指している。
2. 種小名:christophi (クリストフィ)
人名に由来する。19世紀のドイツの昆虫収集家・昆虫学者である Hugo Theodor Christoph(ヒューゴ・テオドール・クリストフ)への献名である。
3. 命名者と年号:(Kraatz, 1879)
Gustav Kraatz(1831–1909)はドイツの昆虫学者で、甲虫類の研究で知られています。1879年に記載された。記載文献: Deutsche Entomologische Zeitschrift 23: 108. (1879)
和名の由来
「クリストフ」は種小名の献名相手である人物名に由来し、「コトラカミキリ」は小型のトラカミキリを意味する。
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