コウヤホソハナカミキリは、日本に分布するカミキリムシ科ハナカミキリ亜科に属する一種です。体は比較的細長く、ホソハナカミキリ類に共通する繊細な体型を示します。分布は局地的で、産地が限定される点が知られています。山地性の環境に生息し、主に森林内や林縁部で確認されています。




フタコブルリハナカミキリも参加
基本情報
| 体長 | 13.8 ~20.4㎜ |
| 分布 | 本州、四国 |
| 食草・寄生植物等 | スギ、ヒノキ、アスナロ |
| 成虫出現期 | 7~8月 |
観察と撮影後記
和歌山県高野山で採集された個体に基づき記載された種です。
本種は分布が局地的とされますが、条件の整った場所では複数個体を確認できることがあります。
戦後のヒノキ植林の拡大に伴い分布域が広がった可能性が指摘されています。なお、体形や色彩は比較的目につきやすい種ですが、1933年まで記載されなかった理由としては、採集例が極めて少なかった可能性が考えられます。そうでなければ写真に収める事は無かったように思います。
学名について
コウヤホソハナカミキリ / Strangalia koyaensis Matsushita, 1933
1. 属名:Strangalia (ストランガリア)
ギリシャ語の「strangalodes(細い、ねじれた)」を語源としています 。本属の個体が極めて細長い体型をしていることに由来します。
2. 種小名:koyaensis (コヤエンシス)
本種のタイプ標本の産地である「高野山(Koya-san)」に、地名を示す接尾辞「-ensis」を加えたものです。
3. 命名者と年号 Matsushita, 1933
日本の昆虫学者、松下眞幸(Matsushita Masamitsu)によって1933年に記載されました。記載文献: Matsushita, M. (1933) “Beitrag zur Kenntnis der Cerambyciden des japanischen Reichs.” Journal of the Faculty of Agriculture, Hokkaido Imperial University, 34(2): 157–445.
和名の由来
タイプ産地である和歌山県の「高野山(こうやさん)」に由来します。
コメント