キタクロハナカミキリは、日本に分布するカミキリムシ科ハナカミキリ亜科ハナカミキリ属の一種です。かつて「クロハナカミキリ」とされていた群から整理された種であり、本州の高地から北の地域に分布する点が大きな特徴です。亜高山帯などの標高の高い針葉樹林やその周辺の林縁に生息し、夏期に発生します。

基本情報
スクロールできます
| 体長 | 12.0 ~19.4㎜ |
| 分布 | 北海道、利尻島、千島列島(国後島、択捉島)、本州(東北地方全域、中部地方の亜高山帯上部~高山帯) |
| 食草・寄生植物等 | エゾマツ、アカマツ、スギ、クリ、コミネカエデ 成虫は訪花性があり、ノリウツギやショウマ類など、夏に開花する白い花に集まり蜜や花粉を摂取 |
| 成虫出現期 | 6~8月 |
観察と撮影後記
分類学上、タイリククロハナカミキリ、キタクロハナカミキリ、ムネアカクロハナカミキリの3つの群に整理されており、日本国内に分布するのはキタクロハナカミキリとムネアカクロハナカミキリの2種です。この知見は『日本産カミキリ大図鑑』(むし社)に基づいています。撮影場所で同定が楽になる・・というのは私には助かります。
学名について
キタクロハナカミキリ / Leptura akitai Fujita, 2002
1.属名:Leptura (レプチュラ)
ギリシャ語の “leptos”(細い)と “oura”(尾)に由来します。ハナカミキリ属特有の、翅端に向かって細くなる体型を表現しています。
2.種小名:akitai (アキタイ)
日本の甲虫研究者である秋田勝己氏への献名です。
3.命名者と年号:Fujita, 2002
藤田宏氏により、2002年に記載されました。【記載文献】藤田宏(2002)『日本産カミキリ大図鑑』むし社
和名の由来
由来: 日本国内の分布が「北」寄り(および高標高地)であること、体色が「黒」であること、そして「ハナカミキリ亜科」に属することに由来します。近縁のムネアカクロハナカミキリとの分布の対比から「キタ」の称が冠されています。
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 関係ありませんが、近くにキタクロハナカミキリがおりました・・ […]