キモンカミキリは、日本(北海道、本州、四国、九州)に分布するカミキリムシ科フトカミキリ亜科トホシカミキリ族の一種です。黒色の鞘翅に、硫黄光沢を帯びた鮮明な黄色の紋が並ぶ点が特徴です。寄主植物であるサワグルミ、ウルシなど自生する、山地の落葉広葉樹林に生息します


基本情報
| 体長 | 6~10㎜ |
| 分布 | 北海道、本州、四国、九州、利尻島、佐渡 |
| 寄生植物 | 各種広葉樹 成虫はサワグルミの葉など後食 |
| 成虫出現期 | 6~8月 |
観察と撮影後記
後食する姿をウルシなどの葉上で見かけることがありますが、なかなか探しても見つかりません。貯木場などのほうが見つけやすいと思います。幸い、葉上のものが撮れたのは幸いでした。
学名について
キモンカミキリ / Menesia sulphurata (Gebler, 1825)
1. 属名:Menesia (メネシア)
この属名の由来については諸説あるが、昆虫学においては以下の背景が示唆されている。
語源: ギリシャ神話の登場人物、あるいは古代エジプトの伝説的な初代ファラオである「メネス(Menes)」に由来するとされる。
分類学的背景: シラホシカミキリ族において、神話や歴史的名称を属名に採用する慣例の一環と考えられているが、命名者による直接的な意図の記述は乏しく、詳細は未解明である。
2. 種小名:sulphurata (スルフラータ)
こちらはラテン語に由来する形容詞である。
“sulphuratus“: ラテン語で「硫黄の」「硫黄色の」を意味する。
本種の最大の外見的特徴である、鞘翅上の鮮やかな黄色の紋が、硫黄の色を想起させることに基づく。
3. 命名者と年号:(Gebler, 1825)
Friedrich August von Gebler: 19世紀のドイツ出身の医師・昆虫学者。ロシアのアルタイ地方などで活動し、多くの新種を記載した。記載文献: Gebler, F. A. (1825) Essais Entomologiques IV: 52. (当時は Saperda 属として記載)。
括弧の理由: 本種は当初 Saperda 属として記載されたが、その後の分類学的再検討により Menesia 属へ移されたため、国際動物命名規約に基づき命名者と年号が括弧で括られている。
和名の由来
キモン(黄紋): 黒地の鞘翅に見られる明瞭な「黄色の紋」に由来する。
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