ホクチチビハナカミキリ本州中部亜種は、日本の中部山岳地帯に分布するカミキリムシ科ハナカミキリ族の一種です。盛夏の高山帯で、ノリウツギなどの白い花で見られます。

基本情報
| 体長 | 6.5~8.4㎜ |
| 分布 | 本州(中央部) |
| 食草・寄生植物等 | ニレ類、カエデ類 |
| 成虫出現期 | 7~8月 |
観察と撮影後記
本種は本州中部地方の限られた高標高地に生息します。他に 北海道亜種 Alosterna tabacicolor erythropus (Gebler, 1841) の2つの亜種に分かれますがどちらも「やや少ない」とされています。写真は上記を含め3枚ほどしか撮れませんでした。
学名について
ホクチチビハナカミキリ本州中部亜種 / Alosterna tabacicolor hiraayamai Fujita, 2018
1.属名: Alosterna (アロステルナ)
ギリシャ語の「allos (別の、異なる)」と「sternon (胸部、前胸腹板)」の合成語です。これは、本属の前胸腹板の形態が、近縁の Leptura 属などとは異なる構造を有していることに由来します。
2.種小名: tabacicolor (タバキコロール)
ラテン語の「tabacum (タバコ)」と「color (色)」を組み合わせた言葉で、「タバコ色(褐色)」を意味します。これは本種の上翅の標準的な色彩を表現しています。
3.亜種名: hiraayamai (ヒラアヤマイ)
本亜種の命名の基礎となった個体の採集者であり、長年日本のカミキリムシ研究に貢献してきた平山洋氏(Hiroshi Hirayama)への献名です。
4.命名者と年号: Fujita, 2018
命名者:藤田 宏(Hiroshi Fujita)。日本の甲虫研究家であり、多くの図鑑の編著者。記載文献:『日本産カミキリ大図鑑』(The Longicorn Beetles of Japan), むし社, 2018.
和名の由来
「ホクチチビハナカミキリ」は、藤田(2018)による新亜種記載時に提唱されました。その暗褐色の体色を「火打ち石」の火種を作る際に用いる「火熾(ほくち)」の焦げた質感?あるいは北地(高標高地・寒冷地)に産する?ことに掛け合わせた命名であると推察されますが、由来に関する記述はみあたりません。
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