ヒメアカハナカミキリ / Brachyleptura pyrrha (Bates, 1884)

ヒメアカハナカミキリは、日本に分布するカミキリムシ科ハナカミキリ族の一種です。小型で鮮やかな赤褐色の翅(はね)を持つのが特徴とされています。初夏から夏にかけて山地のノリウツギやクリなどの花で見られます。

ヒメアカハナカミキリ、自然写真、生態
2018年7月 岐阜県高山市高根町

基本情報

体長9.5~12.9㎜
分布本州、四国
食草・寄生植物等ダケカンバ、ブナ、トウヒ
成虫出現期6~8月

観察と撮影後記

ヒメアカハナカミキリは、カミキリムシ科ハナカミキリ族に分類される体長10mm前後の小型種です。低山地から山地帯の森林に広く生息し、成虫は日中に活動しますが、特に雌は少ないようです。幸い、ペアの写真と動画が撮れました。

学名について

ヒメアカハナカミキリ / Brachyleptura Pyrrha (Bates, 1884)

1.属名: Brachyleptura (ブラキレプチュラ)

ギリシャ語の「brachys(βραχύς:短い)」と、近縁の属名である「Leptura(レプチュラ:細い、繊細な)」の合成語です。本属がLeptura属に似つつも、より体躯が短くコンパクトである形態的特徴を示唆しています。

2.種小名: pyrrha (ピュラ)

ギリシャ語の「pyrrhos(πυρρός:火の色の、赤い、炎のような)」に由来します。これは本種の上翅が鮮やかな赤褐色(火の色)をしていることに基づいています。なお、本種は日本に分布するものが基亜種(指名亜種)とされています。

3.命名者と年号: (Bates, 1884)

命名者:Henry Walter Bates(ヘンリー・ウォルター・ベイツ)。19世紀のイギリスの博物学者であり、アマゾン探検や擬態(ベイツ型擬態)の研究で世界的に知られます。記載文献: “Longicorn Beetles of Japan.” Journal of the Linnean Society of London, Zoology, 18: 205–262. (1884)

和名の由来

「ヒメ(姫=小さい)」「アカ(赤=上翅の色)」「ハナカミキリ(花に集まるカミキリムシ)」の組み合わせ。同属や近縁属に似た色彩の種が多い中で、小型かつ翅が赤い特徴を端的に表現しています。

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする