ヒゲナガカミキリ / Monochamus grandis Waterhouse, 1881     

ヒゲナガカミキリは、日本に分布するカミキリムシ科ヒゲナガカミキリ族の一種です。日本産の同属内では最大種であり、オスに見られる極端に長い触角が特徴とされています。モミやツガなどの針葉樹林によく見られます。

ヒゲナガカミキリ、自然写真
2025年8月 東京都八王子市高尾山

基本情報

体長26~49㎜
分布北海道、本州、四国、九州(山地)
食草・寄生植物等モミ属、トウヒ属、ツガ属、マツ属、カラマツなど
成虫出現期6~9月

観察と撮影後記

日本産ヒゲナガカミキリ属の最大種である本種は、山地帯の針葉樹林を代表するカミキリムシです。1990年頃に知床半島で確認して以来、長らく接点がありませんでしたが、このたび東京都の高尾山にて撮影することができました。30年以上前に知床半島で見て、その後の接点はありませんでしたが、高尾山で撮影できました。ギャラリーに囲まれ、数枚しか撮れませんでしたが、良かったです。

学名について

ヒゲナガカミキリ / Monochamus grandis Waterhouse, 1881

1.属名: Monochamus (モノカムス)

ギリシャ語の「monos(μόνος:単一の、一つの)」と「chamos(χάμος:環、連結、あるいは手綱)」の合成語とされています。触角の第1節(柄節)の形態的特徴や、節の連結構造に由来すると考えられています。

2.亜属名: Monochamus (モノカムス)

本種はヒゲナガカミキリ属の指名亜属に分類されます。属の模式的な特徴を保持するグループであることを示しています。

3.種小名: grandis (グランディス)

ラテン語で「大きな」「壮大な」「偉大な」を意味する形容詞です。日本産の属内において、他種を圧倒する体長と長い触角を持つという、本種の形態的特徴が反映されています。

4.命名者と年号: Waterhouse, 1881

命名者は Charles Owen Waterhouse(チャールズ・オーウェン・ウォーターハウス)。イギリスの大英博物館(自然史)に勤務した昆虫学者です。記載文献: “Descriptions of new Longicorn Coleoptera from India, Japan, and Natal.” The Annals and Magazine of Natural History, (5) 7: 457–461. (1881) [本種の記載は458頁]

和名の由来

「ヒゲ(触角)」が極めて「長い」ことに由来します。古くからその特異な外見から注目されており、標準和名として定着しています。

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする