アカネトラカミキ日本に分布するカミキリムシ科トラカミキリ族のカミキリムシです。
頭部と前胸は黒色で、上翅(翅の鞘)には特徴的な淡色の帯模様があります。


基本情報
スクロールできます
| 体長 | 8.2~12.9㎜ |
| 分布 | 北海道、奥尻島、本州、佐渡、四国、九州、対馬、屋久島 |
| 食草・寄生植物等 | 幼虫:ノブドウなどブドウ科、サルナシなどの蔓の内部(木部) 成虫:不明 |
| 成虫出現期 | 4~7月 |
観察と撮影後記
本種は、サルナシ上で観察されることが多いように感じています。写真撮影を始めて以降、目にする機会が増えましたが、いずれも山地での記録でした。今回掲載した写真は、すべて標高1,000メートル以上の地点で撮影したものです。
学名について
属名:Brachyclytus
ギリシャ語の brachys(短い)と、トラカミキリ属を指す Clytus(輝かしい・有名な)を組み合わせた名称です。
他のトラカミキリ類と比較して、体形や上翅がやや短い傾向にあることを示唆した属名と考えられています。
種小名:singularis
ラテン語で「唯一の」「類まれな」「特異な」といった意味を持ちます。
記載当時、既知の近縁種とは明確に異なる形態や斑紋を有していたことから、その特異性を強調する意図で命名されたものと思われます。
命名者・記載年:Kraatz, 1879
本種は、ドイツの昆虫学者グスタフ・クラーツ(Gustav Kraatz)によって、1879年に記載されました。
クラーツは甲虫類、特に鞘翅目の分類研究で知られ、ヨーロッパ産だけでなく、東アジア産甲虫の記載も数多く手がけた研究者です。
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