ナカネアメイロカミキリは、日本に分布するカミキリムシ科アメイロカミキリ族の一種です。全体が透き通るような淡い飴色をしており、同属種の中でも非常に繊細な点刻を持つことが特徴とされています。ハリギリなどの大木の樹皮上で見られます。


基本情報
| 体長 | 6.3~8.9㎜ |
| 分布 | 北海道、奥尻島、本州、隠岐(島前)、四国、九州 |
| 食草・寄生植物等 | ハリギリ |
| 成虫出現期 | 6~8月 |
観察と撮影後記
ナカネアメイロカミキリは、日本固有のアメイロカミキリ属の一種です。本種は山地帯に生息し、成虫はハリギリの大木の樹皮が厚くなった場所に産卵します。アメイロカミキリ族特有の非常にスリムで華奢な体躯を持ち、夜間は灯火にも飛来することが確認されています。
学名について
ナカネアメイロカミキリ / Obrium nakanei Ohbayashi,1959
1. 属名:Obrium(オブリウム)
ギリシャ語の「obri-」(強い、あるいは重いという意味があるが、昆虫学においてはしばしば「短い」「小さい」といった反語的、あるいは別の語源的解釈がなされることがある)に由来するとされています。アメイロカミキリ族を代表する属であり、小型で細長い種群を含みます。
2. 種小名:nakanei(ナカネイ)
日本を代表する甲虫学者であり、元鹿児島大学教授の中根猛彦(なかねたけひこ)博士への献名です。中根博士は日本の甲虫分類学において多大な功績を残しており、多くの種にその名が冠されています。
3. 命名者と年号:Ohbayashi, 1959
命名者:Kazuo Ohbayashi(大林一夫)。20世紀の日本を代表するカミキリムシ研究家です。記載文献:”Studies on the Cerambycidae from Japan (V).” The Entomological Review of Japan, 10 (2): 63–65. (1959)
和名の由来
「アメイロ」は、体が半透明の飴色をしていることに由来します。「ナカネ」は種小名と同様、中根猛彦博士の名に因んだものです。
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