ヒゲナガシラホシカミキリは、日本に分布するカミキリムシ科トホシカミキリ族の一種です。黒い体に散りばめられた鮮やかな白斑と、体長を大きく上回る非常に長い触角が特徴とされています。各種広葉樹を寄主植物にしています。



基本情報
| 体長 | 9~12㎜ |
| 分布 | 本州、四国、九州 |
| 食草・寄生植物等 | 各種広葉樹で伐採木やオヒョウの生葉 |
| 成虫出現期 | 4~8月 |
観察と撮影後記
ヒゲナガシラホシカミキリは、本州から九州にかけて分布する日本固有種(基亜種)です。雌雄で斑紋が大きく異なり、雄は上翅の基部に薄い1対の白紋があり、雌は5対の白紋がありますが、紋が消失した個体もみつかります。オヒョウの生葉など後食に訪れます。シルエットが美しい(写真ではわかりませんが・・)カミキリムシです。
学名について
ヒゲナガシラホシカミキ /Eumecocera argyrosticta (Bates,1884)
1.属名: Eumecocera (エウメコケラ)
ギリシャ語の「eu-(優良な、真の)」、「mekos(長さ)」、および「keras(角、触角)」の合成語です。本属の最大の特徴である、極めて長い触角を有することに由来しています。
2.種小名: argyrosticta (アルギュロスティクタ)
ギリシャ語の「argyros(銀)」と「stiktos(斑点のある、刺突された)」を語源とします。上翅に散在する灰白色(銀白色)の斑紋を表現しています。
※本種は日本に分布するものが指名亜種 Eumecocera argyrosticta argyrosticta とされています。
3.命名者と年号: (Bates, 1884)
命名者はヘンリー・ウォルター・ベイツ(Henry Walter Bates)。アマゾン探検や「ベイツ型擬態」の発見で知られるイギリスの博物学者です。記載文献: “Longicorn Beetles of Japan.” Journal of the Linnean Society of London, Zoology, 18: 205–262. (1884)
和名の由来:
「ヒゲ(触角)が長く」「白星(白い斑紋)がある」カミキリムシであるという、その形態的特徴をストレートに反映した名称となっています。
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