タキグチモモブトホソカミキリは、日本に分布するカミキリムシ科ホタルカミキリ族モモブトホソカミキリ属の一種です。カゴノキやシロモジなどのクスノキ科樹木を好み、後脚が力強く膨らむ独特のシルエットが特徴です。初夏から盛夏にかけて、リョウブやノリウツギなどの花を訪れる姿が見られます。


基本情報
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| 体長 | 7.0~14.5㎜ |
| 分布 | 本州、隠岐、四国、九州、種子島、屋久島 |
| 食草・寄生植物 | リョウブ、ノリウツギの花に集まる。カゴノキ、シロモジ、アオモジ、アカガシ、イスノキ、ケヤキ |
| 成虫出現期 | 6~7月 |
観察と撮影後記
本種は本州から九州にかけての暖帯林に生息し、後脚の腿節が大きく膨らむ特異な形態を持つ小型のカミキリムシです。幼虫のホストはカゴノキやイスノキ、シロモジといった照葉樹・落葉広葉樹が知られ、成虫はそれらの葉上やリョウブ等の花で見られます。小さくでわかり辛い写真ですが、雰囲気だけでも参考になれば、幸いです。
学名について
タキグチモモブトホソカミキリ / Cleomenes takiguchii K. Ohbayashi, 1936
1.属名: Cleomenes (クレオメネス)
語源・意味: ギリシャ語の男性名「Kleomenes (Κλεομένης)」に由来します。古代スパルタの王の名(クレオメネス1世〜3世など)として知られています。記載者であるThomsonは、しばしば古代の歴史的人物を属名に採用する傾向がありました。
2.種小名: takiguchii (タキグチイ)
語源・意味: 本種のタイプ標本を採集した、あるいは研究に寄与した「滝口氏(Takiguchi)」への献名です。
3 命名者 K. Ohbayashi, 1936
命名者: Kazuo Ohbayashi (大林一夫) 年号: 1936年 記載文献: Entomological World (昆虫界), vol. 4, no. 25, pp. 10–14. (論文題名: “New Cerambycidae from Japan (I)”)
和名の由来
タキグチ: 献名された滝口氏の名を冠したものです。モモブトホソ: 後脚の「腿」が「太」く、体型が「細」長いことに由来する族・属の標準和名です。
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