婚外子の違憲判決について

115年続いた婚外子(非嫡出子)の相続差別がようやく解消された。最高裁は4日、国民の家族観が多様化している現状を重視し、格差を定めた民法の規定を違憲と判断した。

正しいか、正しくないか?と言われると、正しいと思うし、賛成か、反対かと問われると、賛成と答える。

だから当然の結果・・と言えばそれでいいのかもしれないが、個人的には、ちょっと頭を傾げてしまう。

もちろん、この判決は今の時代の流れである事に違いないけれど、ちょっと考えて欲しい。

相続の業務が多い、ロートルの戯言ではあるが・・・

単純に、家業を一人息子が継ぐとする(配偶者は既に他界)。この場合、婚外子の方の相続財産は50%。

まあ、権利だから当然だ・・・もちろん、そうですが、3つの疑問が生じます。

1 会社の基礎を固め、現在まで発展させた息子に関し、相続という意味で考慮されていない

2 いうまでもなく、他界した配偶者の寄与も関係ない

3 多く渡す事で家業の継続が不可能となる可能性がある・・例えば会社の株式など。

婚外子の問題は、以前から何度も耳にしましたし、実務でも何度も経験しました。憲法という立場からは違憲となるのは、誰だって理解できます。

 

ただ、兄弟関係でも相続となれば別・・・とはいえ、これまでは親の苦労は見ている兄弟姉妹は、家業については、意外と協力する面がありました。しかし、婚外子の場合は、そういった事とは関係ありませんので当然の権利を主張します。

そうなれば、例えば、どうせ会社を廃業するなら、法律通りに・・・と家業を継がない兄弟姉妹も主張するでしょう。

それって、そもそも、特に家業を継続して欲しいと望んだ親にとって、幸せでしょうか?

もちろん、遺言書や、家族信託等々、対策はあります。でも、現在、既に高齢な方にとっては難しい場合もあります。

正しいか、正しくないか?と問われると正しい答えます。

賛成か、反対かと問われると、賛成と答えます。

けれど・・・と思ってしまいます。

こんな事を言うと、おまえは憲法を知らない!と罵倒されそうですが、実務で家を守るとか家業を承継する話を聞く立場としては・・・お許しください。

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