1Q84(1)1Q84(2)村上春樹
発売と同時に70万冊近くが売れる作家は世界でも希有ではなかろうか・・・
長年のファンにとっては、これまでの作品で出てきた登場人物、構図等々、全てが登場している感じで、それはそれで、良くも悪くも安心して読める内容に思えました。
また、文章を読んでいながら、映画を観ている感覚になれるのは必要最小限でありながら、緻密な細部への書き込みの効果と思うと、すごいなあ・・・と感嘆します。
とはいえ、たとえばBOOK2 23頁の9行目に「遺贈」とありますが、遺贈とは「遺言」によって遺産の全部又は、一部を無償、あるいは、一定の負担を付して相続人以外の他の者に譲与することをいい、この文脈の中では一人の息子とその子供達・・・となっており、つまり相続人へ渡す事となりますので、ココは「遺贈」ではなく、「相続」となります。更に、本の中では「遺言状はほとんど効果ない」とありますが、100%ではないにしても、相当の効果はあります・・
など、気になった点等もあります。編集の段階での話でしょうが、その辺り・・相続の誤記は仕事柄、あえて書いておきます。
学生運動が終わり、ニューロストと、言われた村上春樹の世代(私もそうですが)が見てきたカルト宗教発生前、そして迎えるバブル・・・その出発点を1984年に意識付けとして見ると、ズバリ!ですね。まだ、一読しかしておりませんが、当時の様子を想いだしながら、もう一度読めば、また新たな発見があるような気がします。
余談ですが、私も電話の呼び出し音の回数で、誰からの電話・・・という合図をしてましたっけ・・・
携帯の世代には絶対に解らない素敵な時代です・・・
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